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製品・技法の紹介

鷲やイメージ画像

革製品について

革製品は一般的には完全に分業制となっており、
企画、デザイン、革の仕入れから制作、販売、すべて別々の担当者が行います。
しかし、出来上がった製品は本当に表現したかったものとはかけ離れていることもあります。
私はブランドと製作者が同一であることによって始めて品質が保証されるのではないかと考えます。
muichigaの製品はすべて一人で制作しています。

量産品は刃型を作成して裁断機で裁断していますが、
当工房では昔ながらのやり方、革立ち包丁一本で革の状態や繊維の締まり具合などを見ながら、
製品のどこのパーツに使うかを見極めながら裁断していきます。

現在では製造されていない古い道具達、道具屋さんや機械メーカーが廃業する前に
ストックしていたものを使っています。現代の道具にはない精巧さがあり、私にとっては
手放せない道具達ばかりです。

ウッドターニング

和牛イメージ

当工房ではウッドターニングでの製品も制作しています。
ウッドターニングとは木工旋盤という機械で木を回転させ、 そこに刃物を当て削って製品を形作っていきます。
主に器はランプシェードなどを製作しています。
下の動画はその一部です。

当店のウッドターニングでは、主に広葉樹と一部特殊な針葉樹を使って作っています。
なるべく一般的なものではなく、特徴のある木材を厳選して仕入れています。木には銘木と言われる個体があります。「杢」と言われる特殊な木の模様が現れているものや、現在伐採することが不可能になった木、台風で倒れた御神木、火山の噴火などで地中に埋まり1000年もの間、奇跡的に腐敗せずに炭化する前に掘り出された神代木(じんだいぼく)等を好んで器作りをしています。  仕入れた木材は20年以上自然乾燥が済んでいるものが多く、木工品でよくある「買った後にひび割れた」という事が無いように努めています。ひび割れの原因は木の含水率に起因します。
当工房の製品の特長としては、木地自体の薄さがあります。強さという意味では厚ければ厚いほど強い食器になりますが、とても重くかさねることが出来なくなってしまいます。日常生活に馴染むよう制作難易度は上がりますが、薄さ、軽さ、を意識して削り出しています。